生徒の iPad で HTML の教材を開く。ファイルを配らずリンクと QR で
要約
iPad で .html のファイルを開くと、「ファイル」アプリはブラウザではなく、クイックルックのプレビューで表示します。Convika が iPad のシミュレーターで試したところ、プレビューではクイズのボタンもゲームも動きませんでした。生徒の iPad で動かすなら、ファイルを配るのをやめて、教材のページを公開した URL を配ります。Classroom やロイロノートにリンクで投稿するか、電子黒板に QR コードを映せば、生徒は Safari でタップするだけで開けます。あとでページを直しても、URL は変わりません。
Free プラン: カード登録なし、公開 1 ページまで
目次
Gemini や ChatGPT に作ってもらった漢字クイズを、明日の授業で 30 台の iPad に配りたい。手元にあるのは .html のファイル 1 つです。Classroom に添付すれば済みそうですが、生徒の iPad で開くと、ボタンを押しても何も起きないことがあります。
ファイルは壊れていません。iPad がそのファイルを、ページを動かすブラウザではなく、中身をのぞくだけのプレビューで開いているからです。このガイドでは、iPad で HTML ファイルを開いたときに起きることと、ファイルの代わりにリンクと QR コードで配る手順、学校の設定で開けないときに見るところを順に書きます。Apple と Google のヘルプは、2026 年 10 月 22 日に確かめました。
iPad で HTML ファイルを開くとどうなる
Apple のヘルプ iPadの「ファイル」でファイルやフォルダを検索する/表示する には、「ファイルを作成したアプリがインストールされていない場合は、クイックルックでファイルのプレビューが開きます」とあります。HTML ファイルについての記述はありません。
Convika は 2026 年 10 月 15 日に、Apple の iPad シミュレーター(iPadOS 26.3)で .html のファイルを試しました。結果は次のとおりです。
- 「ファイル」アプリでタップすると、クイックルックのプレビューになる。 Safari では開きません。
- 「このアプリで開く」に、ブラウザが出ない。 ファイルを長押しして選べたのは「クイックルックでプレビュー」だけでした。
- プレビューでは JavaScript が動かない。 クイズの答え合わせ、ゲーム、タブの切り替えは反応せず、Web フォントやネット上の画像も読み込みません。
AirDrop で送ったときはどうか。Apple のヘルプ iPadでAirDropを使って近くにあるAppleデバイスに項目を送信する には、受け取った項目の多くは送信元と同じアプリに保存され、「iPhoneまたはiPadでは、一部の項目がファイルアプリに保存されます」とあります。.html がどこに入るかは書かれておらず、Convika も試していません。「ファイル」アプリに入ったなら、開けば上のプレビューです。
先生が 1 台の iPad で中身を確かめるだけなら、Safari で無料の HTML ビューアー を開き、「HTML ファイルを選ぶ」からファイルを選ぶと、スクリプトも動く状態で見られます。ファイルはアップロードされません。ただ、30 人の生徒に同じことをしてもらうのは現実的ではありません。
ファイルではなく、リンクで配る理由
リンクなら、生徒の iPad はタップするだけで Safari などのブラウザでページを開きます。プレビューを通らないので、クイズもゲームもそのまま動きます。配り方ごとのちがいは次のとおりです。
| 配り方 | 生徒の iPad で動くか | クラス全員に届ける手間 | 配ったあとで直したとき |
|---|---|---|---|
| メールや Classroom にファイルを添付 | 「ファイル」アプリで開くとプレビューになり、スクリプトは動かない(シミュレーターで確認) | 1 回の投稿で届く | 直したファイルを配り直す |
| AirDrop で送る | 保存先は Apple のヘルプに書かれていない(未確認)。「ファイル」アプリで開けば同じプレビュー | 受け取る iPad ごとに「受け入れる」を押してもらう。学校の設定で止められていることもある | 配り直す |
| Classroom にリンクで投稿 | ブラウザで開くので動く | 1 回の投稿で届く | 同じ URL のまま直せる |
| ロイロノートの Webカードで送る | Webカードの「🔍」からブラウザでページを開く。ファイルではないので、プレビューにはならない | 送る・資料箱で一度に届く | 同じ URL のまま直せる |
| 電子黒板に QR コードを映す | カメラで読み取り、ブラウザで開くので動く | 映すだけ。生徒が 1 人ずつ読み取る | 同じ QR コードのまま直せる |
リンクで配る形は、どれも同じ URL を使います。Classroom に投稿したリンクも、ロイロノートの Webカードも、電子黒板の QR コードも、中身は 1 つの URL です。授業によって配り方を変えても、ページは 1 つで済みます。
教材をリンクにして、生徒の iPad に配る 4 つの手順
AI に作ってもらった .html のファイルか、AI の答えにあるコードを用意しておきます。
1. ファイルかコードをボックスに入れて、見え方を確かめる
ページ冒頭のボックス に .html か .htm のファイル(2 MB まで)を「ファイルから」で選ぶか、「コードから」に切り替えてコードを貼り付け、「プレビューのリンクをつくる」を押します。ここまで登録はいりません。
「プレビューができました」と出たら「プレビューを開く」で、文字の大きさや配置を見ます。このプレビューは 3 分間だけ開ける、先生が自分で確かめるためのものです。安全のためスクリプトとフォームを止めているので、ボタンを押してもクイズは進みません。生徒には送らないでください。
2. ページを受け取って、公開する
「このページを受け取る(無料・カード不要)」を押して登録すると、ページがそのままアカウントに入り、スクリプトも動くようになります。登録するのは先生です。生徒は開くだけで、アカウントはいりません。
ページの画面で「公開する」を押すと、確認の画面が開きます。「このページを開ける人」で無料のまま選べるのは「一般公開」です。生徒の名前が入っていないクイズなら、一般公開でかまいません(くわしくは下の 公開範囲と、ページに書かないこと)。
はじめての公開では、「次へ」を押すとプランを選ぶ画面になり、最初は「Pro 月額」が選ばれています。料金をかけないなら「無料」を選んで、「無料で公開する」を押します。Pro 月額(月 ¥1,800。カードを登録すると最初の 7 日は無料)か Pro 1年パス(¥4,400・自動更新なし)を選ぶと、お支払いの画面に進み、カードの登録か支払いが済んだところで公開されます。公開すると、yourpage.convika.page のような URL になります。
3. QR コードを映すか、URL を Classroom やロイロノートに貼る
ページの画面の「公開URL」の横にある「QR コードを表示する」を押すと、その URL の QR コードが大きく出ます。そのまま電子黒板やプロジェクターに映せます。「PNG 画像を保存する」を押せば画像になり、スライドやプリントに貼れます。
Classroom やロイロノートで配るときは、「公開URL」の横の「コピー」で URL をコピーして貼ります。それぞれの手順は次の節にあります。
4. 生徒と同じ iPad で、最後まで動かしてみる
授業の前に、生徒が使うのと同じ iPad で QR コードを読み取るか、リンクをタップして、クイズやゲームを最後まで進めます。先生の iPad と生徒の iPad では、学校の設定がちがうことがあります。先生の iPad で開けても、生徒用の iPad で開けるとはかぎりません。
Classroom、ロイロノート、QR コードの使い分け
- Google Classroom。 Google のヘルプ 授業ページに資料を追加する には、「資料にはパソコン上のファイル、Google ドライブのファイル、YouTube 動画、リンクなどを追加できます」とあります。ファイルではなく「リンク」として URL を追加します。課題にして提出してもらう手順は、AI で作った HTML の教材を、Classroom で生徒に配る にまとめました。
- ロイロノート。 HTML ファイルはカードとして取り込めないので、URL を Webカードにして送ります。生徒は Webカードを開いて「🔍」を押すか、カードをダブルタップしてページを開きます。手順と、ロイロWebフィルタで止められたときの見方は、AI で作った教材やクイズを、ロイロノートで生徒に配る方法 にあります。
- QR コード。 Apple のヘルプ iPadのカメラでQRコードをスキャンする によると、カメラを開いて写真モードで QR コードを枠の中に収め、画面下部に出るリンクをタップします。読み取れない生徒のために、URL も黒板の端に書いておきます。QR コードを印刷するときの注意は、HTML ファイルを QR コードにする方法 にあります。
毎回の授業で使うなら Classroom かロイロノート、その場で全員に一度に開いてほしいなら QR コード、と使い分けると楽です。クイズそのものを AI に作ってもらう頼み方は、生成 AI で作った小テストを、URL で生徒全員に配る で説明しています。英語で読みたいときは、同じ流れを英語圏の授業向けに書いたガイド Share a ChatGPT quiz or game with students as a link があります。
学校の iPad で開けないとき
リンクで配っても、生徒の iPad でページが開かないことがあります。多いのは、学校が開けるサイトを決めている場合です。Apple の教育機関向けのガイド コンテンツフィルタリングを利用する には、「Appleデバイスでは、Safariおよび他社製Appからのアクセスを特定のWebサイトだけに制限できます」とあり、学校はこの設定を端末の管理の仕組み(MDM)で配れます。「指定したWebサイトのみ」にしている iPad では、リストにないサイトは開きません。
そのときは、学校の ICT の担当の先生に、次のことを伝えて相談します。
- ページのアドレス。 Convika で公開したページは、
○○.convika.pageのアドレスで開きます。 - ページが外から読み込んでいるもの。 AI が作るページには、見た目を整える Tailwind などを
https://の CDN から読み込むものがあります。開けるサイトを絞っている iPad では、ページは開いても、その部分だけ読み込まれず、飾りのない画面になることがあります。AI に「外から読み込むものを使わず、CSS と JavaScript をすべてファイルの中に書いた HTML ファイル 1 つにして」と頼めば、この心配は減ります。
ロイロノートの Webカードで止められているときは、ロイロWebフィルタの盾のアイコンが目印です(上の節のガイドにあります)。AirDrop が使えない iPad もあります。Apple のヘルプ iPadでスクリーンタイムを使って機能やコンテンツをブロックする のとおり、「コンテンツとプライバシーの制限」で AirDrop を止められるからです。設定を自分で外そうとせず、学校の決まりに沿って担当の先生に相談してください。
配ったあとで直したいとき
問題のまちがいに授業の途中で気づいても、URL はそのままで直せます。AI に直してもらった HTML ファイルを、ページの画面の「新しいバージョンのアップロード」に入れて公開し直すと、同じ URL のまま新しい版に変わります。ページの画面の「AIで改善」に直したい点を書いても、同じ URL のままです。Classroom の投稿も、Webカードも、印刷した QR コードも、直したページを開きます。
気をつけるのは 2 つです。管理画面の「HTMLファイルをアップロードする」から入れると、別の URL の新しいページになり、配ったリンクは前のページを開きます。「公開停止」を押すと、配ったリンクと QR コードからはページが開けなくなります。くわしくは AI で作ったページを、同じ URL のまま更新する にあります。
1 台の iPad をみんなで使うとき
進み具合やベストスコアを残すゲームは、その記録を iPad のブラウザの中に保存します。ブラウザの保存はアドレスごと・ブラウザごとなので、1 台の iPad を何人かで使うと、次の人には前の人の続きが出ます。
- 始める前に、最初からやり直す。 AI に頼むときに「『最初からやり直す』ボタンをつけて、保存した記録を消せるようにして」と書いておくと、生徒が交代するたびに押せます。
- 名前で記録を分けるのはやめる。 名前を入れて記録を分ける作りにすると、その名前も iPad のブラウザに残ります。点数は最後の画面を見せてもらうか、プリントに書いてもらいます。
Claude で作ったゲームには、Claude の window.storage で記録を残すものがあります。Convika で公開すると、この保存も動きます。自分の記録はその iPad のブラウザに、みんなで見る記録は Convika にページごとに残ります。どちらも、だれの記録かを Convika が確かめる仕組みはありません。くわしくは Claude で作ったゲームの保存とみんなのスコアを、公開したリンクでも動かす に書きました。
公開範囲と、ページに書かないこと
公開の確認の画面では、ページを開ける人を選びます。
- 一般公開(無料)。 URL を知っている人ならだれでも開けます。検索結果に出ることがあり、Convika のギャラリー(みんなのページ)に載ることもあります。名前の入っていないクイズや教材なら、一般公開で配れます。
- 限定公開(Pro・1年パス)。 URL を知っている人は開けますが、検索結果にもギャラリーにも出しません。URL が転送されれば、転送された人も開けます。
- パスワードを知っている人だけ(Pro・1年パス)。 パスワードを伝えた人だけが開けます。手順は HTML ページにパスワードをかけて、知っている人だけに見せる方法 にあります。
生徒の名前、学校やクラスの名前、写真、連絡先は、一般公開のページに書きません。書く必要があるなら、限定公開かパスワードにします。ギャラリーは、名前や学校・クラスの名前、連絡先、フォームのあるページを載せませんが、検索結果に出ることはあります。ギャラリーに載るまでの流れと、載せない方法は 一般公開と限定公開のちがい に、生徒の作品をクラスの中だけで見せる方法は 生徒が AI で作った作品を、クラスの中だけで見せるリンクにする にあります。
ページを開いた人の数は管理画面でわかりますが、だれが開いたかはわかりません。生徒が押したボタンとリンクは、その文字が Convika にクリックとして記録されるので、選択肢をボタンにしたクイズなら、押された選択肢の文字と回数が、回数の多いものから上位 10 件まで管理画面に並びます。同じ文字の選択肢は、どの問題のものでもまとめて数えます。だれが押したかは記録されません。ボタンやリンクの文字に、生徒の名前や連絡先を書かないでください。フォームを足したり、Claude の window.storage の共有の保存を使ったりしないかぎり、生徒ひとりひとりの答えや点数は集まりません。Convika のアカウントは先生が持ち、生徒は開くだけにします。生徒が自分でアカウントを作るときの年齢の決まりは、利用規約 の第 2 条にあります。
授業ごとにページを分けたいとき
先に知っておいてほしいことが 1 つあります。2026 年 10 月 23 日以降に作ったワークスペースの Free プランで、同時に公開できるのは 1 ページです。下書きは数えず、下書きを含めて 10 ページまで持てます。それより前に作ったワークスペースは、登録したときのプランのままです。
1 週間の小テストを、タブで切り替える 1 つのページにまとめれば、Free のまま配れます。AI には「月曜から金曜までの 5 回分を、上のタブで切り替える 1 つのページにして」と頼みます。
授業ごとに別のページを公開しようとすると、2 つ目の「公開する」で、Pro(月 ¥1,800。カードを登録すると最初の 7 日は無料)にするか、いま公開中のページと入れ替えるかを選ぶ画面が出ます。入れ替えると、前のページは下書きに戻り、その URL は開けなくなります。ページは消えませんが、前の授業で配ったリンクと QR コードからは開けません。
Free プランに含まれるのは、すべてのページの合計で月 10,000 ページビューです。2026 年 10 月 23 日以降に作ったワークスペースは登録したときから、それより前のワークスペースは 2026 年 11 月 1 日の午前 9 時(日本時間)から、月 10,000 ページビューに達すると編集やアクセス解析が止まり、その 7 日後からは、翌月 1 日の午前 9 時(日本時間)になるか料金を支払うまでページも止まります。プランごとのちがいは 料金ページ にあります。
よくある質問
iPad で html ファイルを開くには?
「ファイル」アプリでタップすると、クイックルックのプレビューで開きます。Convika が iPad のシミュレーター(iPadOS 26.3)で試したところ、プレビューでは JavaScript が動かず、ボタンやゲームは反応しませんでした。自分の iPad で中身を確かめるなら、Safari で HTML ビューアー を開き、「HTML ファイルを選ぶ」から選びます。生徒に配るなら、ページを公開して URL を配ります。
iPad の Safari で html を表示できる?
できます。公開したページの URL なら、Safari でタップするだけで表示され、スクリプトも動きます。手元のファイルを Safari で見るときは、HTML ビューアーで選びます。どちらも、アプリのインストールはいりません。
生徒の iPad に教材を配るには?
教材のページを公開して、その URL を配ります。Classroom なら資料に「リンク」として追加し、ロイロノートなら URL を Webカードにして送ります。HTML ファイルを添付すると、生徒の iPad ではプレビューで開き、スクリプトが動かないことがあります。
QR コードで教材を配るには?
ページを公開し、ページの画面の「QR コードを表示する」を押して、電子黒板やプロジェクターに映します。生徒は iPad のカメラで読み取り、画面下部に出るリンクをタップします。「PNG 画像を保存する」で画像にすれば、プリントにも載せられます。ページを直しても URL は変わらないので、QR コードは作り直さなくて済みます。
学校の iPad でページが開けないときは?
学校が、開けるサイトを決めていることがあります。Apple の教育機関向けのガイドによると、iPad の Safari は「指定したWebサイトのみ」に絞れます。ICT の担当の先生に、ページのアドレス(○○.convika.page)と、ページが外から読み込んでいるものを伝えて相談します。設定を自分で外そうとはしないでください。
出典
- iPadの「ファイル」でファイルやフォルダを検索する/表示する(Apple サポート) (2026 年 10 月 22 日に確認)
- iPadでAirDropを使って近くにあるAppleデバイスに項目を送信する(Apple サポート) (2026 年 10 月 22 日に確認)
- iPadのカメラでQRコードをスキャンする(Apple サポート) (2026 年 10 月 22 日に確認)
- iPadでスクリーンタイムを使って機能やコンテンツをブロックする(Apple サポート) (2026 年 10 月 22 日に確認)
- コンテンツフィルタリングを利用する(Apple 教育機関向け導入ガイド) (2026 年 10 月 22 日に確認)
- 授業ページに資料を追加する(Google Classroom ヘルプ) (2026 年 10 月 22 日に確認)
次のステップ
HTML ページにパスワードをかけて、知っている人だけに見せる方法
JavaScript で作った画面は、ソースを開けばパスワードが読めてしまいます。ChatGPT や Claude で作った HTML をアップロードし、自分のドメインのままサーバー側で確かめるパスワード付きのページにする方法を説明します。
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