生成 AI で作った小テストを、URL で生徒全員に配る
要約
AI で作った 4 択クイズは、HTML ファイルではなく公開した URL で生徒に配ります。ChatGPT や Gemini、Claude に「1 つの HTML ファイルで、答えるとすぐ正誤と解説が出る 4 択クイズを作って」と頼むと、授業でそのまま使えるクイズができます。Convika にファイルをアップロードして Free プランで公開すれば、生徒は Chromebook でも iPad でも、アカウントなしでブラウザから開けます。一人ひとりの点数を集めたいときは、Google フォームのテストか、ロイロノートのテストカードを使います。このページのボックスで作るプレビューのリンクは 3 分間で開けなくなり、クイズのスクリプトも動かないので、生徒に配るのは、ページを受け取って公開した URL です。
Free プラン: カード登録なし、公開 1 ページまで
目次
明日の授業の最初の 10 分で、英単語の小テストをしたい。ChatGPT に頼んだら、選択肢を押すと正解か不正解かが出るクイズができた。あとは生徒のタブレットで開いてもらうだけ、のはずです。ただ、そのクイズが動いているのは先生の ChatGPT の画面の中で、生徒の端末からは開けません。
このページは、生成 AI に 4 択クイズを作ってもらう頼み方と、できたクイズを URL にして、生徒が Chromebook や iPad のブラウザでアカウントなしで解けるようにする手順、Classroom やロイロノートで配る方法を説明します。各社のヘルプと発表は、2026 年 10 月 16 日に確かめました。
クイズではなく、理科や数学のシミュレーションなら、ガイド 理科・数学のシミュレーションを AI で作って配る に頼み方と確かめ方があります。
AI で作るクイズに向くこと、向かないこと
このページの頼み方で AI に作ってもらう HTML のクイズは、1 問答えるたびに正解か不正解かと解説が出て、何度でも解き直せる、練習のための小テストです。
一人ひとりの点数を集める機能はありません。点数を記録したいときは、Google フォームのテストか、ロイロノートのテストカードを使います。下の表で 3 つの方法を比べました。
| 方法 | 生徒が答える場所 | 一人ひとりの結果 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| HTML のクイズ(Convika で公開) | ブラウザで URL を開く。アカウントはいらない | 集まらない。わかるのは、ページが開かれた回数と、よく押されたボタンの文字(同じ文字はまとめて数える) | 授業の最初の復習、家での練習 |
| Google フォームのテスト | Google フォーム | メールアドレスを集める設定にすると、回答ごとに採点できる | 点数を記録する小テスト |
| ロイロノートのテストカード | ロイロノート・スクール | その場で採点・集約され、Excel などに出力できる | クラス全員の答えをその場で見る小テスト、早押しクイズ |
- Google フォーム。 Google のヘルプ Google フォームでテストを作成、採点する によると、設定で「テストにする」をオンにして、解答集で正解と点数を決めます。生徒が点数を見られるのは、「成績の発表」の設定で、送信した直後か、先生が確認したあとです。
- ロイロノート。 LoiLo のヘルプ テストカード/アンケートカードとは によると、テストカードは「正解を設定した小テストを作るときに使います」。単一選択の問題は自動で採点され、正答率と回答の速さで順位がつく「ゲームモード」もあります。
AI への頼み方
ChatGPT、Gemini、Claude のどれでも、次の文をそのまま貼り、【】の中を授業に合わせて書き換えて送ってください。
中学 1 年の英語で、【Unit 3 の英単語】の意味を答える 4 択クイズを作ってください。
- 1 つの HTML ファイルにまとめる。CSS と JavaScript も、すべてファイルの中に書く
- 外部のライブラリやフォントを使うなら、https:// から始まる URL で読み込む
- ほかのサイトにデータを送ったり、ほかのサイトから読み込んだりしない(fetch や API は使わない)
- eval や new Function は使わない
- 問題は 10 問。選択肢の並びは、開くたびにシャッフルする
- 選択肢を押したら、すぐに正解か不正解かと、1〜2 行の解説を出す
- 最後に「10 問中 ○ 問正解」と正答数を出し、「もう一度」で最初からやり直せるようにする
- スマホやタブレットで、指で押しやすい大きなボタンにする
- ページのいちばん下は、40 px 以上あけておく
ほかの教科なら、1 行目を変えます。
- 漢字の読み: 「小学 4 年の国語で、【今月の新出漢字】の読みを答える 4 択クイズを作ってください。」
- 計算: 「小学 5 年の算数で、【分数のたし算】の 4 択クイズを作ってください。選択肢には、よくある間違いの答えを入れてください。」
頼む文の https:// と fetch と eval の 3 行は、公開したページで止められる書き方を避けるためのものです。Convika のページが通信できるのは、自分のアドレスだけです(Pro は、アクセス解析ツールの送信先が加わります)。eval も止めています。止まるものと動くものは、ガイド ChatGPT・Claude・Gemini で作ったゲームを、友だちがログインなしでスマホで遊べるように公開する で試した結果を説明しています。頼む文の最後の行は、Free プランのページの下端に出る帯と、「もう一度」のボタンが重ならないようにするためです。
できたクイズは、配る前に先生が確かめます。確かめることは、次の 3 つです。
- 問題、正解、解説が、1 問ずつ合っているか
- 10 問あるか、選択肢が 4 つずつあるか
- 自分で最後まで解いて、正答数が合っているか
2026 年 10 月 16 日に、この頼み方を Claude(Opus 5.5)に送って作った英単語のクイズを、開発用の環境で Convika の Free プランのページに公開して試しました。Chromium(Chrome のもとになっているブラウザ)、Firefox、WebKit(Safari のエンジン)で、スマホ、iPad、Chromebook の画面の大きさにして最後まで解きました。どの組み合わせでも、1 問ごとに正解か不正解かと解説が出て、最後に正答数が出ました。「もう一度」を押すと、選択肢の並びが変わって最初からやり直せました。
ChatGPT と Gemini では、この頼み方は試していません。
AI からクイズのファイルを取り出す
ChatGPT
OpenAI のヘルプ ChatGPT でのライティングブロックとコードブロックの使用 によると、ChatGPT はふつう、コードを回答の中のコードブロックに表示し、そこからコードをコピーできます。プレビューを選ぶと、ヘルプの言葉では「ChatGPT 内で結果を確認できます」。ただし ChatGPT の中で動くもので、生徒に渡せる URL にはなりません。コードをすべてコピーして、ボックスの「コードから」に貼り付けます。
OpenAI の モデルリリースノート によると、2026 年 5 月 28 日から GPT-5.5 Instant と GPT-5.5 Thinking ではキャンバスが使えなくなり、コードはチャットの回答の中のコードブロックで扱います。くわしくはガイド ChatGPT で作った HTML を、無料で公開する方法 にあります。
Gemini
Gemini の Canvas からコードを取り出す手順は、ガイド Gemini で作ったページを、URL で人に見せる方法 にあります。Gemini のヘルプ Gemini アプリでのチャットを共有する によると、公開リンクで共有すると、Canvas のドキュメントも含めて会話全体を、リンクを知っている人が読めます。先生が Gemini とやりとりした内容まで見えるので、生徒にはクイズだけのページを配ります。
学校が Google Workspace for Education を使っているなら、Canvas から Classroom に直接送る方法もあります。Google の 2026 年 6 月 29 日の 発表 によると、Canvas で作ったウェブサイトやクイズ、ゲームを、Classroom の課題や投稿に添付できます。ただし、Classroom に共有するには、先生も生徒も、Gemini がオンになっているグループか組織部門に入っている必要があります。Gemini がオフの生徒が添付を開けるかどうかは、この発表には書かれていません。
Claude
Anthropic のヘルプ アーティファクトを共有する の言葉は「全員がClaudeアカウントが必要です。 アカウントを持っていない人は、リンクがあってもアーティファクトを開くことができません。」。例外は、2026 年 9 月 16 日より前にチャットで作って公開したアーティファクトだけです。
Anthropic の 利用規約 では、Claude を使えるのは 18 歳以上です。Claude で作ったクイズの共有リンクは、生徒には開けないので、HTML のファイルかコードを取り出して公開します。取り出し方はガイド Claude で作った HTML を、Claude のアカウントがない人にも見せる方法 にあります。
クイズを URL にする 4 つの手順
ボックスで作るプレビューのリンクが開けるのは 3 分間 だけで、クイズのスクリプトも動きません。生徒に配るのは、ページを受け取って公開した URL です。
1. ファイルをボックスに入れる
ページ冒頭のボックス に .html のファイルをドロップするか、「コードから」に切り替えてコードを貼り付け、「プレビューのリンクをつくる」を押します。アカウントもメールアドレスもいりません。受け付けるのは、.html か .htm のファイル 1 つ(2 MB まで)か、そのコードです。
「プレビューができました」と出たら「プレビューを開く」を押し、タイトルの文字が崩れていないかを見ます。このプレビューではスクリプトが止まっているため、問題と選択肢は出ません。2026 年 10 月 16 日に試したクイズでも、タイトルは出て、問題と選択肢は出ませんでした。
2. ページを受け取る
「このページを受け取る(無料・カード不要)」を押して登録すると、アップロードしたページがそのままアカウントに入り、クイズのスクリプトが動くようになります。プレビューの時間が過ぎても、同じ画面から受け取れます。Free プランはカード登録なしで使え、1 ページを公開できます。
3. 管理画面のプレビューで、最後まで解いてみる
管理画面で「プレビューを開く」を押すと、公開する前のクイズを、スクリプトが動く状態で解けます。正解の選択肢を押したときと、間違った選択肢を押したときの両方を試して、解説と最後の正答数を確かめます。
4. 公開して、URL をコピーする
「公開する」を押し、確認の画面でもう一度「公開する」を押します。サイトの画面の「公開URL」に、公開したページのアドレスが出ます。横の「コピー」を押すと、URL をコピーできます。この URL は、「公開停止」を押すまで変わりません。Free では、ページの下端に小さく Convika の帯が入ります(Pro で消せます)。
生徒に配る
渡すのは、どの方法でも手順 4 でコピーした URL です。学校で使っている道具に合わせて、このあとの 4 つから選びます。
- 電子黒板に QR コードを映す。 サイトの画面で、「公開URL」の横の「QR コードを表示する」を押すと、URL の QR コードが大きく表示されます。そのまま電子黒板に映すか、「PNG 画像を保存する」で画像にしてスライドに貼ります。生徒は、iPad ならカメラを開いて QR コードを枠に収め、画面下部に出るリンクをタップします(出典: Apple の iPadのカメラでQRコードをスキャンする)。Chromebook ならカメラを起動して、画面下部で「スキャン」>「QR コード」を選び、出てきた URL をタップします(出典: Google の Chromebook でカメラ機能を使用する)。くわしくはガイド HTML ファイルを、スマホで読み取れる QR コードにする方法 にあります。
- Google Classroom に投稿する。 Classroom のヘルプ 授業ページに資料を追加する によると、クラスの「授業」をクリックし、上部の「作成」から「資料」を選んで、タイトルと説明を入力します。「追加」から「リンク」を選んで URL を入れ、「投稿」をクリックします。
- ロイロノートで送る。 LoiLo のヘルプ Webカード によると、iPad では Webカードを作って編集画面の「🔍」をタップし、公開したページを開いて「完了」をタップします。Chromebook では、ロイロ Webカードの拡張機能を入れたうえで、ページを開いたタブで拡張機能のボタンを押します。先生が Webカードを「画面配信」している状態で「🔍」を押すと、クラス全員に同じページを開いてもらえます(出典: クラス全員を同じWebサイトにアクセスさせる方法)。
- Padlet に投稿する。 Padlet のヘルプ ボードに投稿を追加する によると、ボードの「+ 投稿」を押し、タイトルや本文、リンクなどの添付ファイルを加えて、「公開」をクリックします。Convika のページは、ほかのサイトの中に埋め込んで表示できないため、生徒には Padlet の投稿からリンクを開いて解いてもらいます。
HTML ファイルそのものを配ると、生徒に届くのはファイルで、ページとして開けるかどうかは端末とアプリしだいです。URL なら、生徒はタップするだけでブラウザでクイズを開けます。ファイルで受け取った HTML を開くときは、心当たりのないファイルは開かずに、送った人に確かめてください。心当たりのあるファイルは、ブラウザで無料の HTML ビューアー を開き、「HTML ファイルを選ぶ」から選ぶと、スクリプトも動く状態で表示できます。ファイルはアップロードされません。少しでも気になるファイルは、選ぶ前に「スクリプトを動かす」のチェックを外します。外すと、ページのスクリプトは動かず、フォームも送信されません。
間違いに気づいたら、同じ URL のまま直す
公開したクイズは、同じ URL のまま直せます。Classroom の投稿や、配った QR コードはそのまま使えます。
ChatGPT や Gemini で直した HTML ファイルは、サイトの画面の「新しいバージョンのアップロード」で、「ファイルを選ぶ」から選ぶか、「コードから」に切り替えてコードを貼り付け、「新しいバージョンとしてアップロードする」を押します。アップロードに AI クレジットは使いません。「プレビュー v2 ができました」のように出たら、「プレビューを開く」で最後まで解いて確かめ、「同じリンクで v2 を公開する」を押し、確認の画面で「公開する」を押します。公開するまで、生徒には前のクイズが表示されます。管理画面の「HTMLファイルをアップロードする」から入れ直すと、別の URL の新しいページになるので、直すときは使いません。
サイトの画面の「AIで改善」に直したい点を書くか、Claude・Codex など、お使いの MCP クライアントから直したコードを保存して公開し直しても、同じ URL のまま直せます。「AIで改善」は、標準のモデルなら 1 回 1 クレジットで、Free プランには最初に 10 クレジットが付きます。
授業の前に確かめること
- 生徒の端末 1 台で、最後まで解けるか確かめます。 文部科学省の 教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和 7 年 3 月)は、児童生徒が使う端末で、不適切なウェブページの閲覧を防ぐ対策(Web フィルタリングなど)を求めています。許可した URL だけを開ける方式もあるため、学校の設定によっては、Convika のページが開けないことがあります。ロイロノートの Webカードにも、学校で設定するフィルターがあります。授業の前に、生徒と同じ端末で URL を開いてください。このページで試したのも、Chromebook や iPad の実機ではなく、開発用の環境のブラウザで画面の大きさを合わせたものです。
- 最初に出る Cookie のお知らせの押し方を伝えます。 公開したページを初めて開くと、画面の下に Cookie についてのお知らせが出て、下のほうのボタンに重なります。生徒には、まずお知らせの「分析 Cookie を拒否する」か「分析 Cookie を許可する」を押してもらってください。拒否しても、クイズはそのまま解けます。
- 公開するときに「一般公開」か「限定公開」かを確かめます。 無料の一般公開では、生徒はパスワードやアカウントなしで開けますが、Google などの検索結果や Convika のギャラリーに出ることがあります。検索に出したくないときは、公開するときの確認画面で「限定公開」を選びます(Pro・1年パス)。ただし URL を知っている人は誰でも開けるため、生徒の名前や点数のようにクラスの外に出したくないことはページに書きません。URL が転送されてもクラスの外の人に見られないようにしたいときは、確認画面で「パスワードを知っている人だけ」を選ぶか、公開後に「サイト設定」の「閲覧パスワード」でパスワードをかけ、パスワードは授業で口頭や黒板などで伝えます。パスワードは Pro(月 ¥1,800)の機能です。検索に出さない設定は、公開後も「サイト設定」の「公開範囲」で切り替えられます(限定公開にするには Pro・1年パスが必要です)。詳しくは HTML ページにパスワードをかけて、知っている人だけに見せる方法 と HTML のページを限定公開する をご覧ください。
- ボックスのリンクは配りません。 ボックスのプレビューのリンクは 3 分間 で開けなくなり、スクリプトも止まっています。QR コードにも Classroom にも、公開した URL を使います。
何回開かれたかは、公開したページの訪問数でわかります。Free プランでも、日ごとの訪問数を、デバイスやどこから来たかとあわせて直近 90 日分見られます。だれが開いたか、何点だったかはわかりません。
よくある質問
ChatGPT で 4 択クイズを作るには?
このページの「AI への頼み方」の文を、【】の中を書き換えて ChatGPT に送ります。ChatGPT はコードを回答の中のコードブロックに表示するので、コードをすべてコピーして、このページのボックスの「コードから」に貼り付けます。ページを受け取って公開すると、生徒がブラウザで開ける URL になります。
AI クイズを生徒に配るには?
クイズを HTML ファイル 1 つにして公開し、その URL を配ります。電子黒板に QR コードを映す、Google Classroom の資料にリンクとして投稿する、ロイロノートの Webカードで送る、Padlet に投稿する、のどれでも渡せます。HTML ファイルそのものを配ると、ページとして開けるかどうかは生徒の端末しだいです。
生徒はアカウントなしで開けますか?
開けます。Convika で公開したページは、ブラウザで URL を開くだけで解けて、生徒は Convika にも AI にも登録しません。Claude の共有リンクは、Claude のアカウントがないと開けないので、Convika で公開した URL を配ります。学校のフィルターの設定によっては開けないことがあるので、授業の前に生徒の端末 1 台で確かめます。
クイズの点数は集められますか?
Convika で公開したクイズでは集められません。正解か不正解かは、生徒の画面に出るだけです。一人ひとりの点数を記録したいときは、Google フォームのテストか、ロイロノートのテストカードを使います。Convika でわかるのは、ページが何回開かれたかと、押されたボタンの文字ごとの回数で、だれが押したかはわかりません。ボタンの文字は回数の多いものから上位 10 件が「CTAランキング」に並び、同じ文字のボタンは、どの問題のものでもまとめて数えます。Free プランでも直近 90 日分見られます。押されたボタンの文字は Convika に記録されるので、選択肢やボタンに生徒の名前を書かないでください。
漢字や英単語の小テストは作れますか?
作れます。「AI への頼み方」の 1 行目を、「小学 4 年の国語で、【今月の新出漢字】の読みを答える 4 択クイズを作ってください。」のように変えます。計算なら、選択肢に、よくある間違いの答えを入れるよう頼みます。どの教科でも、問題と正解と解説は、配る前に先生が 1 問ずつ確かめます。
次のステップ
HTML ページにパスワードをかけて、知っている人だけに見せる方法
JavaScript で作った画面は、ソースを開けばパスワードが読めてしまいます。ChatGPT や Claude で作った HTML をアップロードし、自分のドメインのままサーバー側で確かめるパスワード付きのページにする方法を説明します。
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